9 to 5er for Diaries

製造系工場サラリーマンによるサラリーマンブログ(毎日時差なし定時帰りを目指して)

入社後の初めての人事異動(日本式異動)を経験して感じた件

お疲れ様です。

 

製造リーマンです。今回、4月1日付で10年間勤めていた部署を離れ、新しい部署に異動することとなり、約1か月半が経過しました。

異動自体は数年前からほのめかされてきており、「ついにきたか」という心境でした。

 

実際に、異動を経験してここまでに感じたことを記事にしていきます。あくまでも私が感じたことですので、主観的な内容が多いですが、共感して頂けたり、参考にして頂ければ幸いです。

 

#目次#

 

異動通達を受けて

4月1日付の異動となりましたが、上司から2月末時点で報告を受けていました。今回の異動はあくまでも同じ製造部門で同じ工場内での異動であった為、転勤の類と違い、実質的には、工場内のローテーションの一環となります。

 

しかし、実際に異動する側からみれば、仕事内容、一緒に働く同僚、仕事場所、時差などなど日常生活にまで影響する為、大きな変化となります。

 

実際、私は10年間という長いキャリアを同じ部署で勤めていたため、今回の変化に対しては強い緊張と不安がありました。

当然かもしれませんが、10年間もいればよほど合わない仕事内容でない限り、一定度の成果を残し、製造業務にも詳しくなり、職場内で関係性、コミュニケーションも十分満足できる水準で仕事ができます。

 

しかし、逆にいえばこれだけのある意味「ぬるま湯」に浸かっていた状態から全く経験のない仕事内容、話したこともない同僚、そこのコミュニティに入っていくことへの不安と、反動も大きくなっていきました。

 

異動後の「空気感」への悩み

私はまだ役職付きではない立場での異動であった為、完全に下っ端からの再スタートとなり、なにをすればいいのか、「なにをしていいのか」を考えすぎて、それが一番ストレスとなっています。(今もまだどうしても遠慮してしまいます。)

 

特に私がストレスを感じたのはコミュニティの輪と仕事の関係性についてです。製造現場というのは、前に記事にした通り、様々な立場の人が働いており、そこには数年かけて作り上げられてきた「空気感」というものが存在します。

これは製造現場というのは非常に閉塞的な空間であり、毎日同じ場所で同じ仕事内容を同じ人たちで行う為、そこに在籍している人たちが働きやすい空気感が自然と作り上げられていきます。

 

特に、稼働年数の長い工場のほうが、ベテラン契約社員が多くなるため、この傾向はより強くなります。

 

そして、この「空気感」というのは仕事にも大きく影響してきます。

 

まず、「空気感」がゆるい職場の場合、異動していきなり「ここはだめだ」「ここはこうしたほうがいい」など張り切ってバシバシと指摘して、改善を推し進めていこうとしたときに、周りとギャップを感じます。ゆるい職場の場合、「変化」対してポジティブなイメージより現状維持による心地よさを求める傾向があると感じます。

 

異動してから訓練を進めていく中で「これって前からこんななの?」と疑問を感じる作業内容が多々ある場合でも、返答は常に「慣れるまでですよ」や「これはこうなんです」と現状を否定も肯定もせず、当たり前の日常として伝えられます。

やる気MAXで意気込んでいくと少し、拍子抜けというか違和感を感じるかもしれません。

 

逆に「空気感」がきつい職場では、上司やリーダー各の人材に少しパワハラ的な強い人材がいる場合やそもそも安定感のないトラブルの多い職場である場合があります。

いい意味での緊張感であれば仕事にプラスの影響もあり、忙しいなかで一体感が生まれそこの職場内では謎のコミュニティが存在します。苦労を共有することが実は一番、一体感を生み出しやすいのかもしれません。

しかし、いまの若手にはあまり受け入れらない環境かもしれません。

 

このあたりの「空気感」を全く気にせず、仕事を推し進めていける人がもしかしたら鋼のメンタルで出世コースまっしぐらの人かもしれません。しかし製造リーマンは少し周りの目を気にしがちリーマンでもある為、どうしてもこの「空気感」にながされてしまいます。

製造リーマンの場合は「空気感」がきつい職場からゆるい職場に異動した為、どのような姿勢で回りと接しながら仕事を進めていこうか絶賛悩み中であり、そこが一番今回の異動ではストレスかもしれません。

 

日本式異動に求められる異動者の役割

異動というのは、元の職場にとっては戦力ダウンであり、異動先の職場にとっては一時的には「違和感」となります。そもそも日本企業での異動の場合、私のケースのような全く経験のない職種、部署へどんどん異動を行います。

これは欧米式の働き方にはない特殊なケースです。

 

欧米式の働き方の場合、基本的に専門性を突き詰めていくことが優先されており「仕事」に対して適正な「人」、「人材」を当てはめていきます。

しかし、日本式の働き方の場合、総合的な管理能力が求められ、1つの業務しかできない状態では、年を重ねていき、マネジメントの仕事にシフトチェンジする際に「使いにくい人材」となってしまいます。

特に製造現場の場合、製造工程の繋がりとそのポジションごとの特性を把握していないと、管理職として管理していく際に適切な判断ができないケースが発生します。

もちろん、自分自身が現場での業務が好きで、管理職なんてなりたくないという場合は専門性を突き詰めていくことでその職域での「神」的な存在になれるでしょう。

特に現代の働き方としては、管理職は「割に合わない」と不人気である為、こうした自分の趣向にあった仕事内容を突き詰めていく働き方が主流となっていくかもしれません。

 

しかし、これからも日本式の異動を経験する人は多数存在していくと思われ、こうした異動者にはなにが求められているのでしょうか。

製造リーマンが考える異動者の役割は「違和感」を感じることだと考えています。

 

これは「空気感」がゆるい職場~の文面でも記載していますが、そこの職場ではいままでそれでやれていたこと、特に問題と感じていないところの「違和感」いかに感じて、そこに対するアプローチを行えるかが、異動者の評価に影響すると考えています。

 

管理職の立場から言えば、異動自体は人材のコストパフォーマンスだけを考えれば、決してポジティブな面はなく、場合によっては数か月間の訓練が発生するなど、戦力として計算できない時期が発生します。この期間も給料は発生しますので、会社はこの人材の成長に対して給料を支払っている状態です。

 

それでも、異動を行う意味としては、その人材の総合的能力の向上と職場の活性化が会社にとって重要であるためと思っています。

 

特に職場というのは水と同じで同じ人材のみで運営しているとどうしても淀みが発生し、改善の減退や大きなトラブルの原因となります。これは「違和感」を感じる力が職場内になくなり、少し危険な作業や不都合な作業でも定常作業となってしまうためです。この辺りを防止するためには、一定度の割合で人材を入れ替え、常に職場を新鮮な状態に保つことが重要であると感じています。

 

つまり、異動者はそこの職場にとって存在が「違和感」であり、異動者自身は職場の「違和感」を感じることを大切にして訓練や仕事を進めていくことが重要であると製造リーマンは今回の異動を通じて感じました。

 

モチベーションを保つことの難しさを痛感

しかし、そうはいっても初めは(今でも…)前の職場と同じような働き方は難しく、訓練ばかりの日々ではモチベーションを保つことが難しいです。

改善を行うにも、訓練中では仕事内容の全貌が見えてないケースが多く、中途半端な提案で終わってしまっては、せっかくのネタをお陀仏にしていまいかねません。

 

「やりたいけど、いまはまだ」

 

こんな期間がたった1か月あるだけでも、いままで前の職場で先頭を走ってきた製造リーマンにとっては大きなストレスであり、これからのことをポジティブに考えることが難しくなっています。

 

モチベーションの向上は自分自身のメンタルコントロール次第であり、他者に委ねたり、お願いするようなことではない為、製造リーマンとしては、現状の心境をアウトプットするなど、自分自身を見つめなおし、今の職場でいかにして戦力となっていくかを考えていこうと思っています。

 (本当は上司にわかりやすく褒められたり、期待をかけられるほうが好きなのですが、それを求めていては先に進めません笑)

 

最後に

今回、久しぶりのブログ更新でかなり主観的な内容となっていましましたが、きっと職場異動や転勤で悩む人は多いと思います。

異動は決してマイナスなことではなく、人材の育成、職場の活性化など、個人にも会社にとっても意味のある行事です。

 

異動先では職場の人間関係、仕事内容など悩むことも多いですが、まず異動者としての自分の役割を通じて職場にいかに貢献していくか、この1点を考えて仕事をしていくことが大切なのかと思います。

 

最後までありがとうございました。