2019年春闘を終えた件
お疲れ様です。
製造リーマンです。先日終了した2019年春闘について記事にしていきます。
#目次#
春闘とは
春闘とは毎年行われる「組合組織」と「会社(経営陣)」との賃金ベース上昇や待遇の改善などを話し合う場を示します。「組合組織」は我々従業員から意見を吸い出し、働きやすい環境を整備するために、「会社側(経営陣)」に対して会社側の状況も踏まえつつ、しっかりと意見を言わなければなりません。
この「組合組織」は多くはもともと会社に勤めながら組合活動をしていた従業員が専従という形で一旦会社から離れ、通常業務として組合業務を行っている組織になります。
春闘で争われる内容は様々で、「正社員の賃金ベース上昇」や「非正規社員の時給上昇」、「転勤を伴う異動辞令時期の前倒し」、「有給取得率の向上」などなど従業員の働き方に関わる全ての部分で戦います。
我々としては、やはり賃金の部分が一番気になるところですよね。毎年定期昇給があるだけでも大変有難い話ですが、ベースアップがあれば、年収のスパイラルアップが図れます。しかし、製造リーマンの会社でもベースアップは昨今の人口減少に伴う新規従業員取得の競争率に競り勝つ為に、行うようになってますが、毎年とはいきません。
会社側にも経営計画など都合が多々ありますからね。
こんな感じで春闘は数回に渡って話しあいを行っていきます。
〇〇連合で比較する!?
組合組織は会社ごとに存在するため、競合他社や同じ業種で多くの組合組織が存在します。製造リーマンが勤めている製造業界でも、連合が存在しており、〇〇連合などと呼びます。
この連合ごとのベースはとても大切で、組合組織は自分たちの会社が同じ連合内で、どの立場にあるか、他の会社と比べて賃金ベースや働く環境は魅力的かを注視しています。
会社内の売り上げを把握しているので、同じ利益率であれば
「あっちの会社は○○円ベースアップしている。うちも従業員に還元すべきだ」
と会社側と戦いやすくなります。
もし、同じような業界で仕事も大きく変わらないなら、賃金が高いほうに優秀な人材が流れていくのは自然の原理であり、会社側ももちろん理解しています。
連合内で比較し、会社内の数字をもって、具体的に会社側と戦うことでよりより条件を引き出し、従業員の思いにこたえることが組合組織のやりがいとなります。
(もちろん無茶苦茶な話をしては、一蹴されてしまいますので)
※闘争関連資料というところから、各連合の資料をみると企業名が出てきて春闘の要求内容が見れます。(いろんな企業があっておもしろいので是非見てみて下さい!)
製造リーマンの組合組織の春闘の結果は…
製造リーマンの会社と組合が戦った主な内容は「正社員の賃金ベースのアップ」と「非正規社員の雇用改善(時給アップや長期雇用手当など)」、「定期昇給の確保」などになります。ほかにも働き方に関わる内容を複数件提案しており、結果としては「定期昇給の確保」と「非正規社員の雇用改善(一部)」「働き方に関わる案件2件」ほどが会社側と合意していました。
「定期昇給」については、毎年実施して頂いている内容ではあるものの、とても有難い話です。毎年少しずつでも給料が上がるには、「働きがい」があります。また1年頑張ろうと思える活力にもなります。
「非正規社員」については、製造リーマンの立場ではなにも言えませんが、うちの非正規社員のなかには、「働き方」を選んで現在の立場にいる方もいます。こうした戦力となって、企業に貢献している方がよりよい環境で働けるにはとても嬉しいことです。
春闘を終えて
製造リーマンは組合員ではあるが、直接会社側と話すような専従ではないため、アンケートに答える程度の協力しかできていません。
20代前半のころは、春闘の「しゅ」の字も興味がなく、ただただ働いていました。恐らくよほど社会について興味がある方ではないと、春闘や組会活動に積極的な会社員は多くはいないと思います。
正直、アンケートに答えても多くの願いは会社側の都合で叶わぬ夢となりますが、組合組織や連合がないと声も届かず、我々従業員に不利益が生じてきます。
実際問題、組合組織には「守られている立場」であるわけで、会社と従業員の関係性を保っていくためにも、絶対に必要な存在です。
また、連合に関しては自分の働いている環境が同じ業界でどの水準に位置しているのかがよくわかります。
もし、自分の働いている環境に納得がいってない方がいれば、是非自分の業界が所属している連合のホームページを覗いてみて下さい。
意外といい環境の方や、えっっ…と思う方様々だとは思いますが、自分の働いている環境が社会全体と比較するよりより明確でわかりやすいと思います。
最後に
製造リーマンとして無事定期昇給を勝ち得てくれてホッとしています。恐らく恵まれた環境なのでしょう。春闘なんかをしっかりと確認するようになると、なんか一人前の社会人?な感じがしています。(レベルが低い話ですが笑)
最後までありがとうございました。
新・労働組合Q&A 会社でみんなをまもる11章 [ 東京南部法律事務所 ]
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