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製造系工場サラリーマンによるサラリーマンブログ(毎日時差なし定時帰りを目指して)

製造業の工場配属時の業務内容に対するギャップが激しい件

お疲れ様です。

 

製造リーマンです。私は約10年前に食品製造業の世界に足を踏み入れました。

「製造業」とは、簡潔に言えば「ものをつくって売ることを生業とする企業」の総称であり、商品の形は様々ですが、そこには必ず「製造現場≒工場」があります。

今回、記事にするのは、私が食品製造業に入社し「製造現場」に配属された方々の多くが感じると思われる「ギャップ」についてです。

これから製造業に入社するかた、転職を考えている方々の参考になれば幸いです。

 

#目次#

 

「製造現場≒工場」に入って感じたギャップ

▶製造現場での業務内容

食品系の「製造現場≒工場」で行われている主な業務内容は下記のとおりです。

・製造現場でのオペレーション業務

・清掃、洗浄業務

・品質、安全、コスト等の製造管理業務 ets…

製造現場では本当に幅広い分野での仕事が行われています。入社してから1~3年では把握しきれない位の仕事幅です。

ひとえに「オペレーション業務」といっても「製造機器」「製造ライン」「品種」等の条件が変わるたびに、必要な技術や知識は大きく異なるため、複数の商品を製造している大手の製造現場では同じ施設内での異動でも様々な経験ができます。

 

そして、もう1つ「オペレーション業務」のなかで最低限必要となってくるのが「メンテナンス」の技術です。製造現場や使用している製造機器によって自営で行う「メンテナンス」のレベルや頻度は大きく異なりますが、製造リーマンが入社して最初に配属された製造現場はこの「メンテナンス」技術がとても必要とされる現場でした。

この「メンテナンス」が業務内容の中でも最も「ギャップ」を感じる部分になると思います。

 

▶「メンテナンス」業務に対して感じる「ギャップ」

製造リーマンは工業高校などの出身ではないため、特別な機械の知識やプログラミングの知識などは全くありませんでした。そしてドライバーや六角レンチなどの工具名もわからない状態で入社しました。恐らく大手の製造業になると一度に100人ないくらいの規模で採用するため、基礎知識なしで入社する人は多いと思います。そして基礎知識なく工場勤務に配属されると「自分でこんなことやるのか」とギャップを感じてしまいます。

製造業の仕事ってたまに工場をテレビで紹介してたりしますが、もちろん綺麗で正常運転の状態でしか放送されていません。実際に現場に入ると、毎日様々なトラブルと直面していきます。そしてこのトラブル対応やメンテナンス業務は実際に経験しないと具体的なイメージは出来ないと思います。

 

 

 

このギャップは意外と後輩たちからも聞くことが多く、特に大学卒組で工場配属が多くなってきた最近は「こんなに機械いじりがメインだとは思わなかった」と相談されることもしばしばあります。

特に、食品系の製造業に入社される方で製造現場勤務の場合、あまり食品とメンテナンスが繋がらないので、ギャップを感じる方がいると思います。しかし、結局は製造業とは製品を製造している職種であり、製造しているのは「機械」なので自然とメンテナンスは必要となってきます。日々起こる些細なメンテナンスで都度製造メーカーの技術者を呼んでいては生産になりません。中にはメンテナンスの専門チームを組んでいる企業もありますが、最低限は各現場でも必要となってきます。製造リーマンは入社するまでこの点を考えていなかったのでギャップを感じてしまいましたが、あらかじめイメージしておけば、仕事に入りやすくなります。

▶「ギャップ」を克服するために

 

「ギャップ」を克服する方法はとても単純です。

「とにかく1つの場所、1つの機械をマスターする」という方法です。

製造工程には色々な機械があり、テープを張るための機械やなにかを運ぶためだけの機械など特徴があります。このうち1つでいいので自分の得意とする機械を見つけて、とことん向きあってマスターしてみましょう。ギャップの原因は「自分にこんなことできるのか」という不安からきます。この不安を取り除くときに、いきなり多種多様な機械に対応しようとパンクしてしまいます。まずは1つの機械から、そこで得た基礎知識は全ての機械に応用できます。自然と職場内でも任せられる存在となっていき、仕事に向き合っていけるはずです。これは工業系がほんとうに苦手だった製造リーマンが製造現場で生きていくうえで、1年目、2年目に実践したことです。とにかく1つまたは1か所でもいいので、「得意」を見つけていきましょう。

 

なおもし、車やバイクをいじるのが趣味という方には、機械の構造上、車やバイクも同じ機械なので通ずる部分が多く、とてもおすすめできる職種です。機械いじりができる社員はとても重宝されますので、自動者整備経験者などで製造業に興味のある方は、転職しても活躍できるかもしれません。(※転職は自己責任で……)

▶ルーティンワークによるマンネリ感

仕事を始めてから少し経ってくると、ルーティンワークにも慣れてきます。ここから少しずつマンネリが始まってきます。入社して1,2年目は重要な仕事も任せられないため、雑用的なデータ管理や入力業務、日々のオペレーター業務がメインとなってきます。この状態で1年くらいいると、「こんなはずしゃなかった」「もっとバリバリ働いて」と、思い始める人もいると思います。

特に製造業の工場勤務の場合、スーツをビシっと着る機会もなかなかないため、友達とか同期の本社勤務や営業の人がスーツで工場なんかにくるとかっこいいなーと思ってしまいます。マンネリから始まり、入社したときに描いていた自分と少なからず感じる現実のギャップが原因でやめていく人もいます。

▶現実と理想にギャップを感じたら

製造業の製造現場勤務の場合、特に学卒の人のこのギャップは大きいと思います。

ここから抜け出すためには、仕事を自ら掴んでいくくらいの意気込みがないとなかなか抜け出せません。逆にいえば、少しでもやりたい仕事を意気込みをもって掴みいけば、十分活躍して、マンネリから抜け出すことも可能です。具体的に製造リーマンの経験上おすすめなのは、品質と安全、そしてコストに対する業務を積極的に行っていくことです。製造リーマンはコスト面の業務が好きで、コストに関する改善を積極的に行っていきました。製造業の工場勤務の良い点は現場が目の前にあり、自分が行った業務の結果や反応を「直」で感じることができる点です。これは、現場ならではの醍醐味であり、ルーティンワークによるマンネリにはとても効果的です。これらは特別なできことを自ら起こしていく仕事であり、ルーティンワークとは反対の位置にある仕事です。現在の仕事にマンネリを感じ、現実と理想にギャップを感じたら「改善」を行っていきましょう。

 

最後に

製造業にとって工場とは基幹職場であり、ここを中心にすべて管理業務や営業があります。ものを作ってなんぼの世界が製造業です。工場勤務は閉鎖的な空間で働くため、外部から得る情報もあまりありません。今回の内容もあわせて、このブログで製造業工場勤務の上手な生き方を伝えていき、誰かの役に立つことができれば幸いです。

 

最後までありがとうございました。