貯蓄がない?貯蓄0円が2割ってほんと?と思う件
お疲れ様です。
製造リーマンです。今回は先日SMBCから発表があった年代別貯蓄額について記事にしていきます。
#目次#
30代、40代で貯蓄ゼロが2割!?ってほんと?
今回SMBCより発表があった年代別貯蓄割合のうち、30代、40代の貯蓄割合で2割が貯蓄ゼロという結果となりました。
貯蓄ゼロといっても貯蓄に対する考え方は千差万別で、幾らから貯蓄と呼ぶかによっても変わってくると思います。しかし、今回の統計ではゼロのあとのグラフに1万円からとなっているため、統計上は口座の残額が1万円以下ということになります。
貯蓄ゼロの生活
銀行口座に貯蓄がないということは、基本的に生活費は現金払いで行っているということになります。クレジットカードについても、支払いが月ずれするため、日常使いしていると、口座残高によっては支払不足となる為、使用することは難しいでしょう。また電気代や水道代などもいまだに引き落としではなく、コンビニなどで支払っている生活と思われます。
製造リーマンの身近にも30代、40代の先輩が多数いますが、独身の方ほど、上記のような傾向が多いです。独身でこの年齢まで到達していると、自身の生活レベルを維持するためであれば、細かい金銭感覚がなくとも十分生活していける為、生活を見直す機会自体がない状態でしょう。
また、平成27年度時点でのクレカによる消費割合が17%前後に収まっていることを考えると、日本はやはりまだまだ現金大国であり、給料が入ったら財布に現金を入れて、というサイクルが定着しているのも要因と言えます。
貯蓄がないのは給料が上がらないからなのか
貯蓄について、テレビ放送などで街頭インタビューを受けているサラリーマンをみていると、「景気回復の実感が得られず、給料が上がらない」という声が多く出てきます。貯蓄が少ない方の中にも同様の意見を持っている人がいると思います。では、30代、40代の平均年収は現在いくらなのでしょうか。
2018年平均年収
年齢 | 平均年収 | 年齢 | 平均年収 |
30歳 | 414万円 | 40歳 | 505万円 |
31歳 | 429万円 | 41歳 | 507万円 |
32歳 | 439万円 | 42歳 | 521万円 |
33歳 | 451万円 | 43歳 | 517万円 |
34歳 | 459万円 | 44歳 | 524万円 |
35歳 | 465万円 | 45歳 | 526万円 |
36歳 | 474万円 | 46歳 | 540万円 |
37歳 | 481万円 | 47歳 | 551万円 |
38歳 | 489万円 | 48歳 | 564万円 |
39歳 | 494万円 | 49歳 | 573万円 |
平均 | 452万円 | 平均 | 528万円 |
上記の表は、転職サイトを利用して現在の様々な業種の平均年収を記載した表になります。男女合計の平均となっているため、男性単体であれば、約100万円ほど平均値が上がってきます。
30代で452万円、月割り(ボーナス含む)換算で37万円の支給額となります。手取り換算だと20~25万ほどになるでしょうか。現在の日本の平均年収が420万円となっている為、30代の平均値は日本全体の平均値を超えている計算となります。1~50万円、200~300万円のゾーンで50%近い割合が存在していることから、この平均に近い年収をもらっている場合に、貯蓄ができていないのは、単純に収入に対する支出額が多すぎるということになります。
この世代は役職がつき始めて年収が上がり始める世代でもあります。給料については、日本の平均値が下がって行く世の中で、大幅な上乗せは個人のスキルをもって転職に成功しない限り難しいです。
また、この世代で貯蓄できていない場合、生活水準や支出先を見直すのは、結婚などの生活に大きな変化が生じない限り難しくなってきます。この為、年収が上がっていっても、給料のせいにしていては、この先も貯蓄ができない可能性は高いでしょう。
老後の生活は大丈夫なのか
貯蓄ゼロと聞くと果たして老後の生活は大丈夫なのかとても気になってきます。特に40代となるとサラリーマン人生も折り返し地点となり、リタイアも視線にとらえてくる年齢です。老後に向けた必要な貯蓄は3000万とも5000万とも言います。一般的には現役時代の7割程度の生活費は必要となります。もし30歳で貯蓄ゼロの場合、60歳までの30年間で年100万は最低でも貯蓄していかないといけません。現在でゼロだと厳しい水準です。貯蓄ゼロでは年金だけでは、老後の気ままな生活はできません。70代、80代まで現役で働くことが必要な時代に突入する可能性もあるので、一定度のキャッシュは期待できるかもしれません。製造リーマンとしては、リタイア後に働くつもりは全くないので、しっかりと貯蓄していこうと改めて思います。
貯蓄をするためには
貯蓄ゼロの場合、そもそも貯蓄に対する必要性を感じていない可能性がある為、家計管理以前の問題となってきます。このパターンで計画的に貯蓄をするためには、引き落としを利用するのが1番効率的です。支出はクセでもあるので、強制力のある引き落としで、コツコツと貯めていく必要があります。この時に口座分けを活用して、目的ごとに引き落とし貯蓄していくとさらに効率的です。
30代、40代の貯蓄ゼロの皆様、この先に待ち受けている変化の波についていくためにも、現在の生活を見直して貯蓄体質に改善していきましょう。
最後までありがとうございました。