9 to 5er for Diaries

製造系工場サラリーマンによるサラリーマンブログ(毎日時差なし定時帰りを目指して)

資産運用の為に妻の年金保険を解約した件

お疲れ様です。

 

製造リーマンです。少し前のことですが、ずっっっと迷っていた年金保険を解約したことを記事にします。

 

#目次#

 

妻が年金保険に入っていたことが判明

製造リーマンの工場には定期的に保険レディーが訪問してきます。工場には18歳から24歳くらいまで毎年多くの高卒、学卒新入社員が入社してくるため、保険レディーにとっては格好の獲物です。

 

製造リーマンも毎日のように保険レディーに絡まれ、絡まれ、逃げるのが大変でした。幸い、結婚するまでは保険に入るつもりが全くなかったため、甘い誘惑や不安にさせるテクニックから逃れ続けることができ、3年目くらいには相手にされなくなりました。

 

しかし、思っていた以上に多くの方は保険レディーの言われるがまま、生命保険に加入しており、独身時代から生命保険に入って死んだときの心配をして、親に保険金を渡してどうするのだろう……と考えていました。

 

そんな中、妻も大学を卒業後に製造リーマンと同じ工場に配属となったのですが、妻も保険レディーに言われるがまま、年金保険に加入していました。

 

結婚してから保険の話はあまりしていなかったのですが、家計管理を行っていく中で引き落とし内容を精査した時に、年金保険の存在に気づきました。

 

解約した年金保険

解約した年金保険は

「ニッセイ みらいのカタチ」という保険商品になります。

 

この商品は月1万円、年12万円を65歳まで振り込むことで最大650万円の年金を65歳から10年間受け取れる年金保険です。

 

振込総額は516万円で650万円まで134万円分確実に増えるとなると一見すごいと感じるかもしれません。しかしこれは保険屋さんが「見せる数字」であることを忘れてはいけません。

 

今回、保険を解約するにあたり、年金保険のリスクについて色々と計算してみました。

まずは下記の表を確認してください。

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これは、解約した年金保険の数値をもとに年利を計算した表になります。

 

注意すべきポイントは「43年間」で「134万円」の運用益であるというところです。

 

43年間かけて総額516万円を振込、そこから年間65万円の年金を10年間受理してやっと134万円の利益を得ることができます。

43年間かけて134万円という数値が高いのか低いのかというと、資産運用の視点からみれば、とても満足できる水準ではありません。

 

毎年12万円を積み立てて運用して、最終的に43年後に得れるのが134万円の利益が乗った650万円となると、年利0.6%で毎年12万円を運用したのと同じ水準です。

 

もし、仮に株式などで年利3%で複利運用した場合、どのような結果になるのかシミュレーションしてみました。

今回は「複利」の力を生かし、毎年の運用益は「再投資」で計算しています。

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結果、43年間運用すると約540万、元金に対して2倍近い水準の運用益を得れる可能性があります。

 

この年利3%という数値は決して無謀な数値ではなく、ダウなどの指標に基づき運用する「インデックス投資」であれば、20年間の平均リターンは年利5%前後の数値となっています。

 

また、日本株にも米国株にも配当金で3%以上の水準になっている個別株は多数存在しており、これに毎年12万円積み立てることができれば、43年後には毎年30万円以上の配当金を受け取れる計算です。

 

安全な資産運用を行っても、十分年金保険の年利はクリアできる可能性が高く、0.6%で運用し続けるのは「機会損失」のなにものでもありません。

 

年金保険や終身保険のリスク

保険商品による積み立てにはいくつかのリスクが存在します。

 

それは「運用期間中のマイナス返戻金」と「リスク回避の不可」です。

 

基本的に、保険商品による積み立ては運用期間中に解約した場合、返戻金は元金に対してマイナスとなります。

運用期間が長いうえに、途中で入用となった場合でも自由にお金を引き出すことができず、マイナスになって返ってきては、何のために積み立てていたのかわかりません。保険商品で積み立てる場合、別に生活防衛費をしっかりと確保し、解約しないことを前提に積み立てていかなければなりません。

 

また、経済の動きや市場の大きな変動に対して、自由な運用ができないため、リスク回避を行うことはできません。これは大きく市場の指標が下がった場合などにチャンスを逃すことにもつながる為、2重でマイナス要素となります。

 

年金保険に積み立てる余裕があるならば…

例えば、毎年12万円積み立てるだけの家計に余裕があるのであれば、その分を「積み立てNISA」や「iDeCo」などの国が推奨する資産運用ツールを活用し、運用したほうが確実に利益を得ることができます。

 

本やブログなど金融リテラシーを高めるためのツールは現代には多く存在しています。限りある資産を限りある時間で有効的に活用していくために、大切なお金の使い方はしっかり勉強していきましょう。

 

製造リーマンもまだまだ勉強中していきます。

 

最後までありがとうございました。