製造業の工場勤務における時間外管理が難しい件
お疲れ様です。
製造リーマンです。製造業は基本的にライン業務が主となりますが、それ以外にも色々と仕事があります。こうした仕事環境として時間外管理が難しい理由を記事にしていきます。
#目次#
製造業における業務時間の自己管理の難しさ
製造業の工場ではライン業務と呼ばれる製造機器のオペレーターや資材供給などの業務内容が主体となっています。こうした業務内容を時差ごとに必要人数を分担され、設定された勤務表に沿って出勤し、業務を行います。
これ以外にも管理業務と呼ばれるライン管理を行うために必要なデータ管理などの業務や個人が抱えている企画業務など様々な業務があります。
なお、ライン業務は基本的にルーティンワークとなりますが、正社員の場合はトラブル対応などライン業務のなかでも日々業務内容が異なる為、単なるルーティンワークとは大きく違うと製造リーマンは考えています。
製造業の仕事内容については詳しくは下記の記事を参照してください。
こうした時差や業務内容が制限される環境の中で業務を行うため、色々と制限が発生します。
まず、基本的にライン業務中はその他の業務を並行して行うことができません。
ライン業務を行うのは製造ラインとなるので、例えば社内ネットサーバーに繋がっているPCはありません。また、場合によっては自由に筆記用具を持ち込むことすらできないラインも存在します。
PCが使えなければ、メールの1つも確認できず、報告書や企画書の作成などもライン業務外の時間で行わなければいけません。
これには理由があり、ライン業務に携わっている間に我々に求められるのは「製造管理」で大切な監視業務であってその作業中にその他の業務は集中の妨げになってしまうからです。
また、組み立てラインなどではそもそもPCを扱うようなそんな暇はないですし、機器のオペレーター業務でも製造ラインは少し見ていない間に変化し、不良品が発生する危険性がある為、常に監視を怠ることはできません。
そして、ライン業務は決められた要員の中から必要な要員を張り付け、時差で管理するため、余分な要員などいない為、なかなかラインを抜けて管理業務を行うことは難しい環境となっています。
こうした環境の中で「自己管理」で時間外管理を行うことはとても難しく周りの協力が必要となってきます。
そもそも自己管理できる部分が少ない…
本社などで働いているスタッフの場合、与えられた業務を自分のなかで管理して業務を行うため、取引先との打ち合わせや約束がなければ多少自由な時間に出勤してもフレックスとして対応が可能です。
しかし、工場で働く場合、1人1人の働く時間にすでに業務が発生しているため、業務に自分を合わせていくことが必要となります。
これは私生活も関わっており、早番でと遅番では生活リズムが大きく異なってきます。
ごはん時間や休憩時間もライン業務内でそれぞれ線引きというものがあり、すべて予め決められています。
「おなかが空いているか」、「トイレにいきたいか」は関係なく、そこでいかないと後々の休憩交代に影響が出てくるため、行く必要があります。
もちろんトイレは後で行きたくなったら行かせてもらえますが(笑)
時間外管理の云々以前に製造業の工場勤務では「自己管理」できる部分はとても限定的であり、職場として団体行動して業務を行っていくことが必要となります。
時間外を少しでもなくすために
製造リーマンも可能な限り時間外は少なくして、家庭での時間やこうしたブログを書く時間を確保することを目標としています。
しかし、どうしても管理業務を全く行わないことは難しく、これもある程度役割が与えられる為、やらざる負えない環境にあります。また職場への貢献という部分でいえば、過去のブログにも記載しましたが、管理業務が評価に直結するため、生き残っていくためにも時間外も含めて対応していく必要があります。
こうした環境のなかでも時間外を減らす方法はいくつかあります。
時間外を減らす方法
まず、大前提となるのが
「【今日】やるべき業務内容をあらかじめ整理しておく」
ということです。
ぼんやりとやるべきことを思いついた先から業務を始めてしまうと何から手を付ければいいのか、優先順位もバラバラで非常に効率が悪くなります。
製造業の管理業務は「データ入力、管理」や「改善提案提出」、「安全、品質業務」など様々ありますが、常に毎日やらなければならない業務は多くはありません。
やるべきタイミングやまとめて行うべき業務など「業務内容の色」をしっかりと考えて「今日」やるべき内業務容を整理しておきましょう。
これならば、ライン業務中でも「頭の中」で考えるだけです。
ルーティンワークがある程度、体に染みついてくれば考える余裕位は十分にあるはずです。逆に言えば、さっさとルーティンワークは覚えてしまって余裕を持てるようにしましょう。
次に
「やるべき業務は絞って割り振り」
ことです。
ここは自己管理できる部分ですが、自分の業務の中で「自分でやりたい業務」と「すでにマスターして慣れた業務」があるはずです。自分で行いたい業務は今後の自分の成果や経験に関わると自分自身で感じている業務でしょうから、時間外となったとしてもしっかりとやるべきだと思います。仕事は達成感が大切ですので、無理して時間外を減らすためだけにやりがいまでなくす必要はありません。
しかし、すでに自分の成長につながらない業務はさっさと同僚や後輩に譲ってしまいましょう。これには理由が2つあり、まず1つが自分の時間を空ける為です。
新しい業務や新しい改善など頭の想像力を必要とする業務を行う場合、「余裕」が大切であると製造リーマンは考えています。何かに追われている状態や心理状態では「楽しい想像」や「突飛な発想」はできません。
想像は「余裕」から生まれてきます。
2つ目の理由が教えることで学べるためです。
人はだれかに何かを教えるときに大きく成長することができます。今まで自分でやっていた時には気づかなった発見や他者に教えるときに上手く伝えるために言葉遣いや説明順序を考えたりと、色々なスキルを磨くことができます。
自分が抱えている業務を失うことで役割が減り、アピールする部分がなくなってしまうなど怖さを感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、そんな心配をしていては、大きく成長することはできません。製造リーマンは与えられた管理業務を行うのは正直本当にストレスでした。
なんせ自分で考えた企画や改善の業務を行っていたほうが、「自己管理」できる部分も多く、何かを生み出す楽しさ、職場を変えていく楽しさは1度味わうとなかなか中毒性があります。
最後に…
製造業で時間外管理が難しい理由は「自己管理」できる部分が少ないからです。ライン業務は主体となる業務ですので、それ以外の管理業務で時間外を減らす努力をすることが求められます。
管理業務の行い方を工夫して「自己管理」できる部分を増やして。せっかく仕事をするのであれば「楽しく」仕事できるようにしていきましょう。
最後までありがとうございました。